◇訓練参加者募集
退学者進学支援も三島市のNPO法人「リベラヒューマンサポート」(三好悠久彦理事長)が来春の実現を目指し、引きこもりの若者たちに働く場を提供する取り組みを始める。清掃や土産物販売、農業の三つの仕事を生み出す新しいNPOを発足させ、まず数人を採用する計画だ。高校の中途退学者らの通信制高校への進学支援にも力を入れており、進学相談会を21日に開く。リベラは就労に必要な技能や、社会人としての基本的な知識を身につけてもらう実践訓練を5月から始めた。県の緊急雇用創出事業として実施する県内唯一の取り組みで、16人の1期生は▽清掃▽製造▽農業▽喫茶▽木工−−の計5職種の現場で訓練を受けた。1期生の中間報告会が11日にあり、この3カ月間の成果を発表した。参加者の一人で、高校を中退し、通信制高校で学んだ経験があるAさん(34)は野菜の栽培に励んだ体験を披露した。植松さんは「休まないよう体調管理をしっかりやる」「注意されてもめげない」などの目標を立てて参加し、「体力的にはきつかったが、粘り強さがつき、仲間と打ち解けることができた」と振り返った。9月1日から始まる2期の訓練にも参加するという。三好理事長は「高校中退者の中には数年間も引きこもったままのケースが多い。通信制高校などで学んでもらったり、仕事に就くための技を身に着けてもらうチャンスを作りたい」と話している。リベラは2期と、12月から始まる3期の参加者を募集している。また、高校進学の相談会を21日午後2時、三島市本町のNPO事務所で開く。
8月20日10時23分配信 毎日新聞